후리가나로 읽는 일본 고전
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いえ
家
島崎 藤村
島崎 藤村의 家(いえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,411자 · 285화면
「留守中は御苦労だったとか、何とか……それでも一言ぐらい挨拶が有りそうなものだナア」
こう三吉は、独語のように言って、嘆息した。尤も、兄が言えないことは、三吉も承知していた。
お俊はお延と一緒に、風呂敷包を小脇に擁えながら帰った。包の中には、ある呉服屋から求めて来た反物が有った。
「叔父さんに買って頂いたのを、お目に懸けましょう」
と娘達は言い合って、流行の浴衣地を叔父の前に置いた。目うつりのする中から、思い思いに見立てて来た涼しそうな中形を、叔父に褒めて貰う積りであった。
「何だって、こんな華美なものを買って来るんだね」
と叔父は気に入らなかった。
「豊世姉さんだって随分華美なものを着るわねえ」
こうお俊が従姉妹に言った。三吉はそれを聞いて、何故小泉の家が今日のように貧乏に成ったろうとか、何故娘達がそれを思わないだろうとか、何故旧い足袋を穿いていても流行を競うような量見に成るだろうとか、種々なヤカマしいことを言出した。
「でも、こういうもので無ければ、私に似合わないんですもの」
とお俊は萎れた。
やがて三吉は機嫌を直して、お俊の父が金策の為に訪ねて来たことを話し聞かせた。