일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ひかげのまち

幻の探偵雑誌5 「探偵文藝」傑作選

松本 泰

松本 泰의 幻の探偵雑誌5 「探偵文藝」傑作選(ひかげのまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 52,797자 · 107화면

아오조라 문고

然し、有難い事に不思議な女が飛出して来た為に、私の無罪が判明してこの通り放免になったのです」と林は長い談話を結んだ。彼は身に覚えのない殺人罪を何故承認したのであるか。恐らく彼はエリスの名が、心ない世人の口の端に上るのを虞れて、自ら罪を引受けてしまったものと思われるが、林はエリス母子と坂口を前にして、その点に関する説明を避け極めて簡略に、且つ無造作に、かたづけてしまった。

コックス家と林家の人々は翌朝の新聞紙によって、その怪しい女は曾てトーマス・コルトンの情婦であった事を知った。その二人は数年間スマトラ地方で同棲していたが、其後コルトンは女を棄てて姿を隠して了った。行先は多分生れ故郷の英国であろうと女はかんがえていたので、つい此程倫敦へやってきて、毎日根気よく男の行方を探ねているうちに、ようやく男がパーク旅館に滞在しているのを見付け出した。然しながら女は、コルトンが一筋縄ではゆかぬ悪漢である事を知っていたので、用心して機会を狙っていた。そのうちに男はある女と文通したり、密々会っていたりするのを知って、激しい嫉妬と憎悪の念に悩まされた。女は遂にエリスの家を探りあてた。