일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ひかげのまち

幻の探偵雑誌5 「探偵文藝」傑作選

松本 泰

松本 泰의 幻の探偵雑誌5 「探偵文藝」傑作選(ひかげのまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 52,797자 · 107화면

아오조라 문고

またいつか好い機会にお目にかかりましょう」モニカは軽く会釈をして階段を上っていってしまった。

私はモニカの言葉ほど、ルグナンシェに対して恐怖も不安も持っていなかったが、彼女と恐怖を倶にしてここを逃出すという事は何か嬉しいような気がした。出来れば昇降機より早く階下へ馳け下りて、もう一度彼女と会う機会を作りたいと考えた。

私は一気に階段の下へ着いて、前額に集ってくる汗を拭いながら、広間の方を見廻したが、私の眼に入ったのは美しいモニカの姿ではなくて、ひよら長いカクストン探偵であった。

氏は私を見ると、すぐ手をあげて呼んだ。

「君も、ルグナンシェを怪しいと思っているのか。丁度いいところだ。吾々もあの男を張りに来ているのだが、ルグナンシェという男が果して柏君を訪ねてきた仏蘭西人かどうか見てくれ給え」

私はカクストン氏がどうしてルグナンシェと私との関係を嗅出したのかと思って、悸としたが、柏云々という言葉で、多分柏からあの日の出来事だけを聞いたのであろうと思って、いくらか安堵した。

私共はそこで、小一時間も見張していたが、竟にルグナンシェは姿を見せなかったので、五階の彼の部屋へいって見る事にした。