후리가나로 읽는 일본 고전
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つめ
探偵クラブ 烙印
大下 宇陀児
大下 宇陀児의 探偵クラブ 烙印(つめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,509자 · 103화면
伯太郎が押入れへ這い込んだ時、恐らくは壁に押し付けられた蒲団の重みで、古くなったドアの掛金が外れ、自然に口を開いたのであろう。伯太郎は、暫らくの間、じっと廊下の奥を見透していたが、やがて、ずるーんと蒲団の山を滑り落ちた。そうして、恐る恐る、そこの廊下へ踏み込んで行った。
廊下には、この何年にも入れ換ったことのない空気が漂っていて、床にも壁にも、埃が一ぱいにたまっていたが、伯太郎は、一歩そこへ身を入れてしまうと、何かの糸で引っ張られるように、だんだん奥へ進んで行った。そして、一つの曲り角を過ぎると、廊下が急に階段になっているので吃驚し、静かにそこを登り始めた。
「じア、ぼつぼつ時間だから僕は帰るぜ――。お前も、出来るったけうまくやって、親父に感附かれないようにするんだナ」
「大丈夫よ、そんなこと。小野村はあたしの口先き一つでもって、どうにでも言いくるめることが出来るから」
階段を登り切ると、そこはバッタリ行き詰まりになった羽目板であるが、そこまで伯太郎が行った時に、羽目板の向うから最初に聞えて来た言葉はこうである。
伯太郎には、それがママちゃんと佐々沼の小父さんの声であることはすぐに分ったけれど、中でママちゃん達がどんなことをしているのか、覗いて見たくて堪らなくなった。