후리가나로 읽는 일본 고전
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たんていしょうせつのなぞ
探偵小説の「謎」
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 探偵小説の「謎」(たんていしょうせつのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,820자 · 235화면
逃避の動機
常識をこえた動機なのである。文学者的な性格の貧乏貴族が、隣人の富豪にそそのかされて、一青年の発明を盗む。そして、その発明品の製造によって大金持となる。その貴族が老年に至って、だんだん隣人の富豪を憎悪しはじめる。相手は全く好意でやってくれたことである。そそのかしに乗った自分が悪いことはよくわかっている。それにもかかわらず、あの男があんなことさえいわなかったら、自分はこうして一生涯精神上の負担に苦しまなくてもすんだのにと思うと、相手が憎くて仕方がない。その憎悪が積り積って、ある日、親しい友人として富豪の部屋に入った時、突然、衝動的にピストルを発射して相手を殺してしまう。手掛りは何も残さない。前の例と同じように、口喧嘩一つしたことのない間柄なので、疑うべき動機が皆無なために、難事件となる。この犯人の心理は劣等感というよりも、極端な利己主義と解すべきであろうか。自責の念を他人に転嫁し、その他人を殺すことによって、自責の念が消滅するかの如く、妄想するという、手におえない利己主義と解すべきであろうか。
逃避の動機
右の例もやはり苦痛を逃れるための犯罪の一種といえるが、それとは違った意味で、純粋に逃避(エスケープ)のための犯罪というものを考えた二人の作家がある。