일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면

아오조라 문고

「それ聞いて……あすの夜明けは……心おきなく討死ができまする……巌之助よ」

と、将監基国は、そこへ膝を折って具足のふところに幼いわが子を抱えて云い諭した。

「いま申す父のことばを、よう聞けよ、そちもはや八歳。さむらいの子というものは、いかなる時でも泣くではない。まだ元服とて遠い先だし、常の世なれば、母も恋し、父のそばにもいたい年頃であろうが――世のなかは今、このとおり合戦の真ッただ中じゃ。父にわかるるも是非なし、また君と共に死ぬるも当然、すべて、そなた独りが不運というのではない。まだまだそちは、こよいまで、父の側におっただけ仕合せ者――よう天地の神さまに、その仕合せをありがとうござりますとお礼をいえ。よいか……。そしてこよいからは、あれにおらるるお方――黒田官兵衛孝高様のそばにて、御主人とも、育ての親とも、大切に仕えるのじゃぞ。……わかったか。わかったであろうな」

頭を撫でて、こう云い聞かせると、巌之助は、黙って幾たびも頷いた。ぽろぽろと涙はもとよりこぼしていたが。

三木城の運命も、いまは旦夕に迫っていた。城中数千のもの、もとより城主別所長治と、かたく死をちかい、潔く死ぬべく、斬って出る覚悟をしていた。