후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면
とりわけ細川藤孝には、その家筋の高さに対しても、別格の尊敬を払っていた。
「幽斎の息子、与一郎忠興、あれはもう幾歳になるな?」
ふと、老臣の林佐渡は、信長から突然、こう訊かれてまごついた。
幽斎というのは、細川藤孝の道号である。歌道や茶道では、幽斎のほうが通りがよい。信長もまた親しみを示しているつもりか、多くの場合、その方の名を呼び慣れていた。
「さあ? ……」
と、佐渡は額に手をあてて、
「御記録所へ参って、調べて参りましょうか」
と、立ちかけた。
「それには及ばん」
信長は、制した。近ごろは、佐渡もすこし耄碌気味な、と舌打ちするように、
「二十歳は越えたろうな」
「細川どのの御嫡男は、初陣このかた、御功名も度々聞えておりますれば、はや、それどころではございますまい」
「光秀には、たしか、息女が多かったように聞いておるが」
「お子、七人のうち、上の五人までが、女子ばかりとか……いつかおこぼしなされておられましたが」
こんな座談が出てから間もなくである。信長はいつのまにか、細川、明智両家の家庭にすっかり詳しくなっていた。縁故のある臣下からいろいろ聞きあつめて耳ぶくろへ入れておくので、誰よりも精通するはずであった。