후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면
「しかも、その叛逆者を討ちに向った者どもまでが、皆、一戦も交えぬばかりか、主命もまたずに、離散するという始末です。これが、さしも上杉謙信にすら、川中島以南、一歩も踏みこえさせなかった甲州の一族や武将のすることでしょうか。いったい、かかる士風の頽廃は、世の中の罪でしょうか、彼ら自体が堕落して来たのでしょうか。もっとも馬場、山県、小山田、甘糟、その他の宿将の多くは老い、多くは歿し、いま残っているものは、その次代の嫡か、乃至はまた、往年の父信玄が直属のつわものとは、たいへん人間もちがって来てはおりますが……」
快川はやはり答えなかった。
この老師も老いを思っているのかもしれない。信玄とは並ならぬ心交のあった快川は、齢もはや七十をこえていよう。雪を置いた眉の下から、変れば変るものと、亡き信玄の後継ぎを眺め入っている体であった。
「老師。――事ここに至ってからでは遅いと思し召すか知りませんが、政治の布き方が悪ければ政治を。軍紀の統率がいけないなら大いに軍紀の振粛を。……勝頼は革めんと苦慮しています。老師は道友、父に訓えられたことも多大であったと聞いています。