일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면

아오조라 문고

は、前とちがって来たことはたしかだといえよう。

それともう一つは、こればかりは、光秀自身にしても、どう改めようもないその風采、人品などに、原因がある。いやしくも事を処理して過らない明晰なきんか頭の生え際の照りを見ると、信長の感情は、彼の性格的なにおいに向って、ひどく天の邪鬼な焦気が立ってくるのだった。

だから、信長の意地悪な眼は信長から射向けるのでなく、光秀そのものが、自然に唆りたてるのだともいえないことはない。それは、光秀の聡明な理性が何かに光るときほど、信長の天の邪鬼が、言語や顔いろに現われるのを見ても分ることだった。これを公平にふたつ合わせて鳴った掌はいったい、右掌が先か、左掌が先か。そう第三者は見ていてもさしつかえない。

ともあれ、今。

滝川一益を相手にさりげなく話していた光秀のすがたへ、じっと注いでいた信長の眼は、すでに凡事と見えなかった。

光秀は、気がついた。――無意識に何かはっとしたらしい。なぜならば、信長が、とたんに席を起ったからである。

「日向。これ、きんか頭」

信長の足のつま先へ、光秀は面を伏せて慎んでいた。と、その首すじを、冷やかな扇の骨が二つ三つ軽くたたいた。