후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
宿直の山田香之進が音もなく入って来て平伏した。光秀は一言、
「又兵衛にすぐ来いと申せ」
いいつけるとそのまま、独り沈吟していた。
さむらい部屋の者は、みな眠ってはいたが、同僚の一隊は宵のうちにもう亀山へ立ったし、主人光秀もつづいていつ出発を触れ出すやも知れないしする気持から、家臣はみな常ならぬ緊張を抱いて、各※(二の字点、1-2-22)、旅装を枕許へおいて横になっていた。
「お召しでございますか」
四方田又兵衛はすぐ見えた。これは屈強な若者であり、四方田政孝の甥でもあるので、光秀が眼をかけていた侍である。――もっと近くへ寄れと、眼ざしでよびよせてから、光秀は声をひそめて何事かいいつけていた。
はからずも光秀から直接に機密な命をうけた若者は、異様な感激を満面に示して、
「行って参ります」
と、主君の信頼に、身をもってこたえた。
その若さを、頼もしくも、気遣いにも思うように、
「夜の明けぬまに早く行け。明智の士というと、人目が多いぞ。不つつかをすな、ぬかるな」
――又兵衛の退がった後も、なお夜の白らむには間があった。光秀がほんとに眠りついたのは、それからであったらしい。