후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
という、自我の妄信を強く抱いた。
信長が扈従わずか四、五十名の軽装で、本能寺に泊るという――またとないその絶好な機会こそ、彼の心を囚えた魔のささやきといってさしつかえない。いかなる大胆な人間も謀み得ないほどなことを、今は小心そのものの光秀が、咄嗟に実行しよう――と思い極めるに至ったのは、彼の積極性ではなく、むしろ彼以外のものだった。
人は各自の意志によって生きもし動きもしていると思っているが、その人以上の何ものかの力が人をうごかしているという儼然たる宇宙の理は、人間はどうしても否みきれない。いまの光秀とてもそれくらいなことは考える。そして彼はこの機会と自分の腹中のものに、天の味方を信じながら、半面絶えず、天を怖れ、下加茂から嵯峨まで来る半日の道にも、それのみ心にかかりだしていた。自分の一挙一動に天の眼がそそがれているような恐怖に近い心理だった。
「六右衛門。六右衛門」
清涼寺を過ぎ、北嵯峨の松尾神社の前まで来たとき、彼は近衆のうちの東六右衛門をよび出して、
「そちはこれから愛宕の山上へ参って、威徳院の行祐どのに伝えよ。明日、光秀参拝のうえ、同夜は光秀と日ごろ親しき輩四、五名集うて、歌夜籠り仕りとう存ずると。