일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면

아오조라 문고

わが武門と、子の道とは、ここで戦えるかぎり戦うしかない」

さらに、きっと振りむいて、

「備えろ。敵は近い」

と、全将士へ向って叫んだ。

彼の気魄に励まされて、一戦の決意はすぐ一致した。とはいえ、この土塀ひとえの妙覚寺では防ぐよしもない。すぐ間近には二条城がある。二条城こそ、たてこもるには屈強と信忠にすすめ、諸将は先にそこの門へ向って駈け出した。

妙覚寺と二条御所との間は、外濠の広い道一すじ隔てているだけだった。

かつては、ここに室町幕府の営があった。足利義昭を追放した後、信忠の父信長が、旧館を破毀して、新たに造営を加え、入洛の折は、ここを宿所としていたこともあるが、いまは恐れ多い御方の御所となっていた。

正親町天皇の皇子、誠仁親王がここにおいで遊ばすのであった。――で、信忠の臣は恐懼しつつも、まず御門へ事情を訴え、おゆるしを仰いでそれへ混み入った。

この移動を邪げんとするもののように、すでに外濠の道路の一角では、明智勢と殿軍のあいだに血戦が捲き起されていた。

が、折ふし続々と、市中の味方でここへ駈けつけて来る者も多く、小勢の織田方にとっては尠なからぬ気勢を添え、そのあいだ信忠も無事に二条城へ移ることができた。