후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
「どうして」
「日向守が坂本城におる間、一日叡山のうえで会ったといわれたことがある」
「今思えば、たしかにあのときすでに日向守の容体には、ただならぬ脈搏があらわれておった」
「なぜそれを黙っておられましたか」
「病人のことじゃもの。わしにいわせれば、光秀の謀叛は、一夜に大熱を発した狂病じゃよ。熱を起すも病症をあらわすも、その心身に素因を持っているからであるが、まあ半分は病勢が手伝ったのじゃ。さもなくてこんな日本一の莫迦を日本一の理性家が仕出来し得ようか」
光秀を評して――日本一の利口者が日本一の莫迦をやった――という曲直瀬道三のことばに対して、紹巴も、
「いや大きに」
と、共鳴の容子だったが、道三の声が憚りないので、こうして同じ屋の棟の下にいる明智方の負傷者たちに聞えはしまいかと、気の立っているそれらの人々の耳を怖れるように、また気のどくがるような眼ざしで近くの部屋部屋を見まわした。
けれど、道三はいっこうおかまいなく、
「日向守の日頃を、常識の人、知性の人とみるときは、欠けるところのない教養をそなえ、織田どのの一将としてほとんど非の打ち所もない。またよく天下の人心を察知し、信長公がこれまでやって来た統業の功罪をひそかに批判し、それを称える者も多い半面には、その犠牲となった者や、うらむ者も世にはたくさんある点を冷静