후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
昨夜来、信長の死が信ぜられた時から、これを家臣たちが眺めていると、しばしば、人の無常を嘆じ、多年の盟国たり親友たる信長の非業な死をかなしんで、その傷心のあまりには、ふと、腹でも切って、故人に、殉じそうな気ぶりすら見られたのである。
だが、きょうの家康は、やや逞しくなっていた。家臣たちはそれを見て、
(お気を取り直されたものとみえる)
と、ひそかに慶し合っている容子だが、家康のほんとの肚のなかは、宿老たちよりは遥かに老熟しているのである。そんな燈心のようなかぼそい神経をとおして、この生涯に一度あるかないかという世の大転機を観ている者ではなかった。
(右府亡きあとは、たれがその統業を継ぐか、天下人たる者か)
もう一すじ眉毛を置いてもおかしくないほど広い額の中では、もうこれが考えられていた。彼は彼の胸中問にたいして、
(気のどくだが光秀ではない)
と、あきらかに断定をつけ、そして、当然のように、独りこう答えていた。
(自分を措いて、ほかに誰があるものか)
織田、徳川というものは、年来の盟国である。盟国の仇として旗幟をかかげるとせんか、その名分は諸侯へ檄を飛ばすに足る。