후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
前線を視察して、例の輿に乗ってもどって来た黒田官兵衛が、龍王山の秀吉の前に来て、序戦の第一日からすさまじい激戦であった模様をつまびらかに話していた。
秀吉はうなずきながら、
「道理、道理。こんどは、血を見ずに陥れるわけにはまいらぬ。……しかし、宇喜多勢も、よく戦うとみえる」
と、いった。――宇喜多の先陣は、その心底と戦闘力を彼の目から試されているものだった。
すぐ五月に入った。
梅雨の空は、むし暑く掻き曇ったり、そうかと思うと、ただならぬ照りつけかたをする。
序戦に、大損害をうけた宇喜多勢は、あれから五日間、夜ごと夜ごと和井元口の附近に、こっそり塹壕を掘っていた。
二日の朝。この辺に攻め口取って、城へ挑んだ。
清水宗治の麾下は、宇喜田の兵が、城戸や石垣近くへ寄りたかって来るのを見ると、
「うじ虫めが」
と、口ぎたなく罵った。
ひとたびは、毛利家に属し、転じては秀吉の先鋒となって、かつての味方へ攻めて来るものに対し、必然な憤怒をおぼえるのだった。
腕を扼し、歯がみをして、しばし見ていたが、機を計って、城門をひらくと、
「うじ虫を追っ払え」
「いや一匹も生かして帰すな」