후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
なぜならば、敵の守将清水宗治は、籠城と同時に、農民の家族五百余を、城内へ収容していたし、また領外へ分散したものも少なくない。
(御領主さまと、生死をともにするならば)
と、城内にたて籠った農民は、日頃から宗治をしたっている善良淳朴な民であり、部落にのこっている者の多くは、素質のわるい怠け者か、あわよくば戦場稼ぎを考えている不純分子が多かったのである。
もちろん宇喜多家の協力もあるので、岡山方面からも人力は徴発して来た。数千人をこえる頭数は、まず忽ちにして集まったといってよい。しかし官兵衛の悩みは、その頭数をそろえる事務ではなく、この人力の結集から最高度な能率をあげさせることにある。
「どうだ、工事の捗りは」
巡視のたびに、吉田六郎太夫をよんで訊く。
六郎太夫もそれについては、
「どうも、御予定の日どりまでには、難しくぞんぜられます」
と、沈痛に答えるしかなかった。
この計数家の企画的にはすぐれた頭脳も、数千の人員の――しかも度し難いあぶれ者まで交じっている雑人たちの心理から――誠意と汗をひき出す方法は割り出すことができなかった。
で、築堤二十八町余のあいだ、五十間おきに小屋をたて、総数三十二ヵ所の監視所から常備の将士が督励にあたっていたが、単なる督励そのものでは、蟻のごとく土を担い鋤鍬をふるっている数千の者