일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんちょうき

新潮記

山本 周五郎

山本 周五郎의 新潮記(しんちょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 155,541자 · 305화면

아오조라 문고

「どちらへ着けます」

舟足がきまって、若い船頭がそう訊いた。

「梅隠亭へ着けてくれ」

「と、……木母寺のしもでしたか」

「牧野備前の上だ」

「ああそうですか、近頃できた家でしたね」

舟は、まっすぐに川をのぼった。そのうしろから、およそ三十間ほどの距離をおいて、灯をつけない一艘の猪牙舟が追っていた。それは笛の客と梅八の舟が出ると間もなく、近くの舟宿から漕ぎだしたもので、あきらかにこっちのあとを追っているらしく、なかには三人の武士が乗っていた。もちろんこちらは気がつかなかった。吾妻橋をぬけ小梅を右にみて、三囲の少し上までのぼると、笛の客が桟橋を教えて、舟は着いた。

「お待ち申しますか」

「うん」

船頭は舟を繋いで案内に立った。堤を向うへおりると印行燈のついた柴折戸がある。声をかけると女中が二人、植込をぬけて走って来た。「梅隠亭」という提灯の字がはっきりと梅八の眼にうつった。……そのとき川では、追って来た舟が、その桟橋の少し下へ着き、三人の武士たちがひそかに土堤へあがっていった。

その付近は諸侯の別荘とか、富豪の隠居所などが多く、その間あいだにある料亭も、市中のものとは違って風流閑雅を主としていたから、夜などはきわめて静かだったし、ふとしては聞える絃歌の類もみがきのかかったものが多かった。