후리가나로 읽는 일본 고전
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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 早稲田大学(わせだだいがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,204자 · 220화면
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「しかし、まアいい、――君が無事であったということだけでも」。
堅木実が、眼をしばだたきながら西方の手をにぎりしめたとき、下宿の女主人が階段をあがってきた。鱈野一五郎が玄関でいいから是非お目にかかりたいといって待っているというのである。
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鱈野一五郎が、ほそい名刺を持った尾行巡査であるということは前章において述べたごとくである。――西方が玄関口へ出てゆくと、彼は低い声で、実は新宿警察から、あなたをつれて出頭しろという命令をうけたんです、と早口にいった。「大した問題じゃないですから、時間はかからんでしょう」。
「だけど、君、――理由が明白でないのに出頭しろというのはおかしいじゃないか?」。
鼻の下に、ちょび髭を生やした鱈野は、やっと二十歳になったばかりの西方の顔に、卑屈な愛想笑いを浴びせかけながらいった。「そんな大ゲサな話じゃないですよ、多分何かの証人という程度で」。
「じゃあ、こっちにも用事があるんだから、ひまが出来てから出かけてゆくよ」。
「そいつは困りますね、私の立場も考えて下さい、――ちゃんと命令をうけてやってきたんですから」。
「すると、どうしてもつれてゆくというわけだね?」