후리가나로 읽는 일본 고전
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とうきょうじんのだらくじだい
東京人の堕落時代
杉山 萠円
杉山 萠円의 東京人の堕落時代(とうきょうじんのだらくじだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,226자 · 247화면
一軒は不在で、二軒は多忙であった。しかし三日目に四軒目の家の玄関に立った時、又新発見をした。
玄関の敷石の打水の上に、赤い紙に刷った「文化生活研究会案内書」というのがヘバリ付いていた。その発起人の名前は半分以上違っているが、最後に松井広麻呂というのがあって、上に(申込書)と割り註がしてある。
記者は昂奮した。すぐに中野の文化住宅に行ったら、もう遅かった。「マツイ」の表札はあったが、家はガラ空きであった。近所の人にきいても、どこに行ったか知らぬ――家主は蒲田に居るという。
記者は取りあえずガッカリしたが、なお念のためきいて見ると、松居氏の家には若い男女がチョイチョイ出入りしていたそうな。一度レコードコンサートらしいことをやっていたが、夜遅くまでかかったかどうかは知らないと云った。それから、交番の巡査にきいて見ると、子供上りのような巡査で、その文化住宅の番地だけしか知らなかった。
郵便局へ名刺を出して見ると、親切に答えてくれたが、
「あの家はあまり手紙を出しません。来るのはかなり来ますが」
というのが結論であった。
記者はそれでもあきらめが付かなかった。