후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
牧野 富太郎의 植物記(しょくぶつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 165,848자 · 327화면
この無くなったなお奥の方から渓流の両岸に沿うて梅の樹が断続して野生して居り、その数はすこぶる多い。そして古木もあれば嫩木もある。また渓流へ落ち込む小い谷川の奥、すなわち人家も無い山間にも生じているといわれる。聴て見ると井ノ内谷のその樹の総数は大小を雑えてザット千本ほどもあらんかとの事である。
今は丁度晩秋であれば、その葉も半ばは散っていて何の風情もこれなく、ただ大小の繁き枝が梅独特の樹勢を見せているに過ぎないのであったが、しかし春の花の時は全く俗塵を離れた境地で中々佳い眺めであるといわれる。
聞く所によれば、以前は仕方の無い無用の樹として伐り棄て次第にした事もあり、植木屋が盆栽用としてその株を掘り取りに入り込み来ても、村人は却てこんな邪魔な樹を除いてくれると喜んでいたとの事もあったが、近年その樹の減るのを惜しむ人々が出来てそれは禁制にしたそうだ。そして今日では時局柄梅の実に値が出て来たので却てその樹を大事がり、専ら実を採る事にしているとの由である。
この梅は支那と同様に果して日本にも天然に野生していたのか否か、私の窃かに考える所では、元来梅は日本の固有種では無いと断じたい。