일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぶしゅうこうひわ

武州公秘話

谷崎 潤一郎

谷崎 潤一郎의 武州公秘話(ぶしゅうこうひわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,572자 · 209화면

아오조라 문고

あれは奥向きの方が役に篏まっているんだから」

そう云って、河内介も愉快そうに笑った。

そのゝち道阿弥は松雪院のお声がゝりで奥附きの方へ廻され、座頭同様の心得を以て女中共の気散じ役や取り持ちを勤めることになったが、生来の機智と諧謔とは日ならず彼を人気者にしてしまい、彼方でも此方でも「道阿弥々々々」と珍重がって、彼が来てからの奥御殿はいつも賑やかな笑いごえが絶えなかった。

「道阿弥がいないと、どうも淋しくていけないね」

と、河内介もそんなことを云いながら、それからは始終夫人の部屋へ遊びに来て、彼の道化に打ち興じては折々馬鹿騒ぎをするのであった。松雪院は今まで何となく餘所々々しかった夫の態度が、此の飄逸な坊主のお蔭で確かに打ち解けて来たように感じ、ひとしお道阿弥を贔屓にした。

すると、或る晩、河内介は夫人の部屋で酒を酌みながら、

「どうだね、いつも道阿弥の軽口ばかりでも面白くない、今夜は己が為めになる話をしてやろうかね」

と云うのであった。

「為めになるお話?」

「うん、そなた達はこうして毎日気楽にしているが、たとえば若し、此の多聞山の城が敵に囲まれたとしたらどうする? そう云う時には女でも戦の手伝いをしなければならないが、その心得を話して上げようかね」