후리가나로 읽는 일본 고전
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ぶしゅうこうひわ
武州公秘話
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 武州公秘話(ぶしゅうこうひわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,572자 · 209화면
とうなずくまでに現わすのである。何より彼は驚くべき表情術の名人であった。ほんの僅かな眼の使い方、皺の寄せ方、口の歪め方で、気分や形状や運動や色彩をまで暗示した。のみならず此の坊主は、舞台馴れた藝人のように見物の顔色を読み、少しだれて来ると又別な手で御機嫌を取ることを心得ていた。そして、もう此のくらいと思う時分に動物の真似を切り上げると、今度は酔いどれや、薄馬鹿や、座頭の真似をし出したので、忽ち新たな笑いの嵐がどよめき起った。
図
箸のころげたのさえ可笑しい歳頃の松雪院は、まだ生れてから、こんな滑稽な器用な人間を見たことがないので、
「あゝ苦しい、あゝ苦しい」
と、眼に涙をためて横腹をおさえ続けた。彼女はその晩ですっかり道阿弥が気に入ってしまって、
「あたし、今夜ほど笑ったことはありませんでしたわ」
と、餘興が終ってから、河内介に云った。
「でも、まあ、何と云う変った坊主なんでしょう、あの男がいてくれたら、一日退屈することなんかありはいたしませんわね」
「あッはッ、はッ、は、そんなに面白かったかね」
「えゝ、えゝ、とき/″\あの坊主を呼んで下さいませんこと?」
「うん、気に入ったらそなたの側で、使っておやり。