후리가나로 읽는 일본 고전
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ひとうとうこうき
比島投降記
石川 欣一
石川 欣一의 比島投降記(ひとうとうこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 68,333자 · 134화면
後から来てぶつかって行くのは、十中十まで日本人である。ぶつかって詫言をいうのでもない。元来日本人は礼儀が正しいことになっているが、どうも、その「礼儀」が、非常に狭い範囲――例えば家庭内とか知人間――とかに限って行われる傾向が多い。僕は、このことについては、前から書いたり放送したりして来たが、力が足りぬのか熱が足りぬのか、一向に効果があがっていないばかりか、このごろは前よりもひどくなったようだ。
話が横道に入った。もとに戻そう。ラロの仮収容所に入った我々は、装具検査が終ると次に登録を受けた。一人ずつ姓名、階級、所属部隊名をいって紐のついたカード(小包用のエフ)に書きこんで貰う。それを持って次の机へ行くと、そこではこのエフの記載を原帳に控え、帳簿の番号をエフに書き込む。エフの紐を上衣、あるいはシャツの左ポケットに結びつける。姓名や階級を聞いて書き込む第一の机には、英語の出来る日本人が坐っていた。エフにはその左上の隅に投降時日(僕の場合九月六日)、場所(カピサヤン)、擒致者(歩兵一二九聯隊)が、あらかじめ書き入れてある。擒致者とはキャプターズを訳したのである。