일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じろきちこうし

治郎吉格子 名作短編集(一)

吉川 英治

吉川 英治의 治郎吉格子 名作短編集(一)(じろきちこうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 178,609자 · 362화면

아오조라 문고

二

「そ、そいつあ、無茶だ、賭にならねえ」

「ところが、食うと言って勝った奴があるから妙だろう。その代り条件があった、どうして食ってもいいという条件があったんだ」

「へえ、でも、食ってしまったのかい」

「蜜柑の実を食う前に、皮と縄と箱を焼いて、灰を団子にしてペロリとやってしまった。食われた方の奴は、五両賭をしたんで、世帯をつぶしてしまやがッた」

三公の話が終ると、丑が待っていたように口を尖らして、

「――だもの、この番附だって、嘘とは言えねえぜ」と威張りだした。

仲間外れになって寝ていた左次郎は、何かと思って、亀首を擡げてみると、丑がみんなの前に皺をのばして見せつけているのは、乾物袋になっていた番附の切れっ端「御世泰平鼓腹御免、大江戸大食番附」

という反古だった。

二

近年、柳橋の万八や中洲の芝清などで、賭食いではないが、大食競べの催しが度々あった。

一方では黒船を打払え、佐幕がどうの、勤王方が旗上げするのと、騒いでいるから、御禁制の布令が出ても出ても、岡場所に隠し売女は減らないし、富興行は密かに流行るし、万年青狂いはふえるし、強請や詐欺は横行するし、猥画淫本は相変らず秘密に版行されて盛んに売れるという世の中。