후리가나로 읽는 일본 고전
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しんやのしちょう
深夜の市長
海野 十三
海野 十三의 深夜の市長(しんやのしちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 109,982자 · 220화면
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その試験に及第すれば、そこで始めて一人前の司法官になれるわけだった。僕は、「黄谷青二」なるペンネームで探偵小説を書いていたため、それで司法官を志願したというわけではなく、ただ何となく、あの高い台の上に並んで、思う存分、事件を裁いてみたいと思ったからである。僕がこの畑に入った理由は、云うのも恥かしいことながら、嘘にも本当にもそのようなフラフラした考えだけだった。
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さてその日の勤めも、居睡りと涎の玉を拵えたぐらいのことで、まず大した失策もなくて勤め終った。退庁時刻が来ると、僕は帽子とコートを掴むが早いか、脱兎のようにといいたいぐらい素早く門外に走りでた。まごまごしていると、また昨日のように呼び戻されて麻雀のお相手をさせられる虞れがあった。なにしろ今夜はできるだけ早く「深夜の市長」に会って、速水輪太郎から預っている手紙を渡さねばならなかった。その上先夜の事件以来、どうも現場に居合わせた自分の身が不安でならないので、その安全策について、神のような洞察力を持った「深夜の市長」に教えを乞う必要が感ぜられたからのことだった。
「深夜の市長」の姿を見るには、夜の幕が完全に下りた後でないと絶対に駄目であるというのがお照の話だった。