후리가나로 읽는 일본 고전
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かせいのまじゅつし
火星の魔術師
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 火星の魔術師(かせいのまじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 151,120자 · 302화면
「お頼みします。例え死んだって僕のせいです。出来るか出来ないか、試すだけでも……是非……」
頑として承諾しなかった所長も、遂には根負けして、
「仕様がないね、君。――じゃまア、死んでもいいんなら一度やってみるさ……」
と吐出すようにいって、口をへの字に結んでしまった。
その時の黒吉のよろこび……。それはとても何んといってよいか、口に表わすことは出来なかった。
あの物凄い顔一杯に、歪んだ笑いを漲らせ、不自由な松葉杖を振廻すようにして、部屋の中を、コツン、コツンと歩き廻り、果ては異様な、呻きに似た歓声を上げるのだった。
そして、心配気に附添って来た由子の姿を門の外に発見すると、ばったのように駛って行きまるで赤ン坊のように、獅噛ついて泣き出した……よくもこう泪が続くものか、と思われるほど……。
それから半月ほど経って、黒吉は体も本当になり、地上練習も終って、初めて飛行機に同乗してみることになった。
初めて乗った機上の感じ――それは又なんという素晴らしいものであろう……。
爆音は総ての忌わしい記憶を打消して流れ、仰ぐ無限の蒼穹、その中には彼の醜い容貌を気にする何物もないのだ。