후리가나로 읽는 일본 고전
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
海野 十三의 火星兵団(かせいへいだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 307,889자 · 618화면
不意に、千二のうしろで声がした。
千二は、きまりが悪くなった。振りかえって見ると、そこには、からだの大きな、そうしてきちんとした服と帽子に身なりをととのえた運転手が立っていて、扉についている取手を、がたんとまわすと、その扉をあけた。
この運転手は、運転台へ乗りこむつもりであることが、よくわかった。
「ぼっちゃん、これに、乗せてあげようかね」
「えっ」
「乗りたければ、乗せてあげるよ」
千二のうしろに立っていた運転手は思いがけないことを申し出た。
「だって、僕は……」
千二は、乗りたいのは山々であった。しかし、せっかく警視庁から放免されたところである。へんなことをして、また間違いをしてはならないと、乗りたい心をおさえたのであった。
「いいから、お乗りなさい。さあ、早く、早く」
千二は、運転手に腕をつかまれたまま、車内の人となった。
はじめから、このりっぱな自動車に乗りたい心であったが、これでは、何だかこの運転手のため、無理やりに、運転台へ乗せられてしまったようなものである。
千二は、何だかちょっと不安な気もちになった。そういえば千二の腕をつかんだ運転手の力は、あんまり力がはいり過ぎて、こっちの腕が折れそうであった。