일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ろうごくのはなよめ

牢獄の花嫁

吉川 英治

吉川 英治의 牢獄の花嫁(ろうごくのはなよめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,213자 · 325화면

아오조라 문고

「痛いッ、手をゆるめておくれよ」

「何を言やがる、痛えのは、あたりめえだ。……おい、はやく来い」

「親方、どうします、こいつの死骸は」

「魚の餌にしてしまえ」

「合点。――水葬式」

と、新七の死骸を抛りこんで、

「舟は?」

「舟もそのまま突っ放してしまえ」

「もう一匹、ヘンな男が、まっ先に海のなかへ逃げこんだが、どうしやがったか、浮いて来ねえ」

「ム、下男みてえな男か。雑魚だろう」

「じゃ、ぶんながしますぜ、この舟は」

と、自分たちの舟へ返って、突き離した。

と、主のない血まみれなその小舟が潮に乗って流されてゆくそばに、ぽかりと、西瓜のような物が浮いた。ふたつの人間の頭である。ひとりは、一人の体を、横にかかえて、水のなかから手をあげながら、

「――やあい。何してやンでい」

と、潮を吹いて呶鳴った。

「あ。千吉だ」

「待てやアい」

あわてて、漕ぎよせてゆくと、千吉とよばれた若者は、

「はやく綱を抛れ、綱を。いやに、落着いていやがる」

「船頭のくせに、弱音をふくな。こっちだって、大仕事があったんだ」

「いくら、稼業が稼業でも、そう永く、水の底にゃつづかねえ。それに、生き物をかかえているんだ」