후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ろうごくのはなよめ
牢獄の花嫁
吉川 英治
吉川 英治의 牢獄の花嫁(ろうごくのはなよめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,213자 · 325화면
「なるほど、生きてるぞ」
「執念ぶかい奴だ。――では殺ってしまおうか」
「鉄砲は」
「三挺持ってきた」
「ここへ並んで、筒口を揃えろ」
大村主水を先頭にして、ぞろぞろと尾いてきた含月荘の山侍、ざっと、十人ほど。
中の三人が、鉄砲の筒をならべて、折敷に構えた。三ツの火縄が、牢の中にいる耀蔵の方からも赤く見えた。
「駄目だ!」
耀蔵は立った。
「老先生ーーっ。おゆるし下さい。遂にご使命を果たさず、加山耀蔵はここで殺されます。この無念は、夢枕に立って、お詫びをつかまつります」
と、潸然と泣いて顔を掩った。
「見ろ、何か、喚いているぞ」
「発狂したんだろう」
「撃てッ」
と、主水が命令した。
作兵衛小屋
どかん! と並んでいる銃身の筒口から、三つの弾が、同時に、鳴った。
だが――岩窟の中の耀蔵は、仆れなかった。一発は彼の脚を掠め、一発は、岩窟の肌にぷすッと通った。――そしてあとの一発は、不発だった。火縄もろとも、銃は侍の手を離れて、宙へ躍り上がっていた。
「やッ、斬られた!」
血汐である、血煙である。夕闇なのと、深い霧で、よくは分らないが、温い血液のかたまりが、ぱッと、側の者へ刎ねかかった。