후리가나로 읽는 일본 고전
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ろうごくのはなよめ
牢獄の花嫁
吉川 英治
吉川 英治의 牢獄の花嫁(ろうごくのはなよめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,213자 · 325화면
愛涙燦爛
やがて程なく、夜明けの六刻が鳴るとたんに、郁次郎は奉行所の牢獄の前で斬られるであろうことを心のうちで、待っているのだ。
それは、間接の刺し殺えになる。羅門は、そう計っているのだ。そうに違いない! これは一大事だ。
老先生は、居たたまれなくなった。
「羅門、その話は、いずれ白洲で訊くといたそう」
と、言い放って、立ち上がった。
「あっ、しばらくッ」
と、顔を上げたとたんに、羅門は、つつつと、老先生のそばへ摺り寄って――
「おのれッ、老耄」
と、前差の短刀を、抜くがはやいか、老先生の脾腹を目がけて、柄も、拳も、突き通れと、刺し込んだ。
愛涙燦爛
「ウームッ……」
と、老先生の苦しげな絶叫が、血しおと共に、障子を震わした。
「あッ――お父様が」
花世がさけんだ途端に、夜叉のように、血刀を持った羅門が、
「えいッ、汝も」
と、彼女へ向って、躍って来た。
「出合え!」
「羅門を召捕れ」
すぐ隣室には、万一の場合にと、七、八名の武士が詰めていたのにこの不覚だった。武士たちは、八方から、どかどかと、羅門へ集った。そこから、再び血が飛んだ。二人ほど仆れるのを見て、羅門は発狂したように、刀を振り廻して、大広間へ出た。