후리가나로 읽는 일본 고전
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ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
国枝 史郎의 猫の蚤とり武士(ねこののみとりぶし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,496자 · 368화면
――ということであったのだけれど、途中でそれを変更し、ともかくも南側の口からはいって、洞窟内のありさまを、見られる限り見ることにしよう――ということに一決し、松明なども数本こしらえ、こうしてはいって来たのである。
「なるほど、枝道が無数にござるな」
兵庫は云って右内を見た。
「まだまだ枝道は沢山あります」
「空気に変わりはないようで」
「まだ大丈夫でございます。空気に毒素が加わるのは、まだまだずっと奥のことで」
云い云い二人は進んで行った。
その後から三十郎はついて行った。
と二人は左へ曲がった。
「そこで我輩も左へ曲がると」
こんなことを呟いて三十郎も、左の方へ曲がろうとした。
と、正面の遙か向こうから、松明の光が見えて来た。
「やッ」
と思わず三十郎は云った。
「また松明の火が見える! ……すると二組の人間が、この洞の中にいるのだな」
(これは大変だ)
と三十郎は思った。
(競争相手が二組となった……どっちみち何者か探って見なければならない)
で、三十郎は枝道の一つへ、体をかくして窺った。
やがてその前を松明を持って、二人の男女が通って行った。
「ウーム」
と三十郎は思わず唸った。