후리가나로 읽는 일본 고전
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ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
国枝 史郎의 猫の蚤とり武士(ねこののみとりぶし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,496자 · 368화면
松明の光は見えなかった。
舌うちをして引っ返し、兵庫たちの行った方を眺めて見た。
松明の光が遠くに見えた。
で、三十郎はその後を追った。
梶子と民弥との後を追い、民弥を討ってとりたいのであったが、二人はどこへ行ったものか、松明の火が見えなくなっていた。さがして目付かれば幸いであるが、さがしても二人が目付からず、その間に兵庫たちもどこかへ行って、さがし出すことが出来なかったら、いわゆる虻蜂とらずとなり、この暗黒の洞窟内で、全く光を失ってしまい、洞外へ出ることが出来なくなってしまう。
これが三十郎には恐ろしかった。
で、心外ではあったけれど、兵庫たちの後から行くことにし、今、その二人を追って行くのであった。
そんなこととは夢にも知らず、兵庫と右内とは歩いて行った。
「心配になるのは本陣のことで」
と、兵庫は右内へ不安そうに云った。
「紀州の藩士ら我らの不在に、本陣を襲いはしまいかと存じて」
「さよう。しかし」
と右内は云った。
「嘉門殿が何んとかなされましょう」
「さよう」
と今度は兵庫が云った。
「この不安嘉門殿に申しましたところ、海上に船もござることゆえ、まずまず大丈夫とおぼしめし、心配なく洞窟へおいでなされと、充分自信あるらしく、この拙者に申されましたよ」