일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんじゅふじん

真珠夫人

菊池 寛

菊池 寛의 真珠夫人(しんじゅふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 289,296자 · 578화면

아오조라 문고

葉山へ移ってから、丁度五日目の夕方だった。其日は、午過ぎから空模様があやしくなって、海岸へ打ち寄せる波の音が、刻一刻凄じくなって来るのだった。

海に馴れない瑠璃子には、高く海岸に打ち寄せる波の音が、何となく不安だった。別荘番の老爺は暗く澱んでいる海の上を、低く飛んで行く雲の脚を見ながら、『今宵は時化かも知れないぞ。』と、幾度も/\口ずさんだ。

夕刻になるに従って、風は段々吹き募って来た。暗く暗く暮れて行く海の面に、白い大きい浪がしらが、後から/\走っていた。瑠璃子は硝子戸の裡から、不安な眉をひそめながら、海の上を見詰めていた。烈しい風が砂を捲いて、パラ/\と硝子戸に打ち突けて来た。

「あゝ早く雨戸を閉めておくれ。」

瑠璃子は、狼狽して、召使に命じると、ピッタリと閉ざされた部屋の中に、今宵に限って、妙に薄暗く思われる電燈の下に、小さく縮かまっていた。人間同士の争いでは、非常に強い瑠璃子も、こうした自然の脅威の前には、普通の女らしく臆病だった。海岸に立っている、地形の脆弱な家は、時々今にも吹き飛ばされるのではないかと思われるほど、打ち揺いだ。海岸に砕けている波は、今にも此の家を呑みそうに轟々たる響を立てゝいる。