일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんじゅふじん

真珠夫人

菊池 寛

菊池 寛의 真珠夫人(しんじゅふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 289,296자 · 578화면

아오조라 문고

彼は一寸した好奇心を唆られながら、暫らくの伴侶たるべき人の出て来るのを、待っていた。

三分ばかり待った後だったろう。やっと、交渉が纏ったと見え、大男はニコ/\笑いながら、先きに立って待合所から立ち現れた。その刹那に、信一郎は大男の肩越に、チラリと角帽を被った学生姿を見たのである。彼は同乗者が学生であるのを欣んだ。殊に、自分の母校――と云う程の親しみは持っていなかったが――の学生であるのを欣んだ。

「お待たせしました。此の方です。」

そう云いながら、大男は学生を、信一郎に紹介した。

「御迷惑でしょうが。」と、信一郎は快活に、挨拶した。学生は頭を下げた。が、何にも物は云わなかった。信一郎は、学生の顔を、一目見て、その高貴な容貌に打たれざるを得なかった。恐らく貴族か、でなければ名門の子弟なのだろう。品のよい鼻と、黒く澄み渡った眸とが、争われない生れのけ高さを示していた。殊に、け高く人懐しそうな眸が、此の青年を見る人に、いゝ感じを与えずにはいなかった。クレイヴネットの外套を着て、一寸した手提鞄を持った姿は、又なく瀟洒に打ち上って見えた。

「それで貴君様の方を、湯河原のお宿までお送りして、それから引き返して熱海へ行くことに、此方の御承諾を得ましたから。