후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
いしかりがわ
石狩川
本庄 陸男
本庄 陸男의 石狩川(いしかりがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 253,535자 · 506화면
この時刻に阿賀妻を訪ねなければならぬと思い立ったことのうちに、――それがこの阿賀妻であったということの故に、すでに一歩を先んじられていた。
誘うように阿賀妻は云った。
「拙者どもに何かご用とおおせられるか?」
「お国のために」と堀は力を入れ、眉をしかめて云うのであった。
阿賀妻は肯きながら、うねる黒びろうどのような河水に目をやった。ときには揺れる波がまざまざ見えるのだ。
ぼやけた対岸には、黒い丘つづきの下にかすかな灯影がちらついて、イシカリの街がそれと見わけられた。
「ほねのある男を一人――」と堀はめんどう臭げにつづけた、「われらに至急ご推挙下さるまいか――」
「ふーん」
「まさに喫緊の用命で、速刻カラフトのクシュンコタンまで行ってもらいたい、またもオロシャの問題だ」
「それをまた――」
「どうして貴殿のところに相談に行くか、――と、阿賀妻さん、あんたはそう云いたいのじゃろう、しかし、考えても見なさい、どこに気骨ある人間がいる? オロシャの赤夷のやつめらにむかって」
堀は何か思いだしたようにげッと唾を吐きとばした。
「身どもらは、イシカリ税庫の建築を請負わしてもらいたいと思いまして、かくは、深夜もいとわず罷りいでました」