후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
いしかりがわ
石狩川
本庄 陸男
本庄 陸男의 石狩川(いしかりがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 253,535자 · 506화면
腕一本で叩きあげた浜の親方は目をぱちくりしていた。文字通り虚を衝かれたのであった。やがて明瞭り彼は、相手らの風采を見て取った。そしてにたりと笑った。表面は極めてあいそよく頷いて来訪者を追っぱらった。
しかし、彼はその足で、たらば蟹のような顔を役所につきだした。役人から、弁明の言葉をむっちりした顔で聞いていた。聞き了った彼は、親方らしくぶすりと云った。
「やれるならやってみるがええ」
自分の勢力範囲をおかすものに対するせい一ぱいの呪いであった。いんねんをつけるひっかかりは先方から取り除いていた。その上この相手は、あるところから先には理屈のかわりに武器を用意した武士の一味であった。その点だけでは官のものとも共通していた。古い特権の重さにうちひしがれ、むっと胸もとにせきあげては来るが、しかし、振りあげた手はそのまま打ちおとすことが出来ない――あの、後味のわるい怒りに煮えくりかえるのだ。
こういう敵が出現すれば、請負師どうしの対立は直ぐ消えてしまった。改めて渡りをつけるまでもない。同じ立場がそれとなく問わず語りに妥協を成立させていた。
庶民と士族の間には、了解し合うに足る生活の交流がかつて無かったのだ。