후리가나로 읽는 일본 고전
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いしかりがわ
石狩川
本庄 陸男
本庄 陸男의 石狩川(いしかりがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 253,535자 · 506화면
流れに乗って海岸に押しだされたのかも知れない。
川霧の消えて行くその朝、河岸では、筏をさがす彼らの姿が隠見した。霧さえ消えてしまえば深くかくれる場所もない。平板な河口の水面と、浜風が吹きならした白い砂っ原であった。小高い砂丘の上に登って見わたすと、海の彼方まで見とおすことが出来るのだ。ただ海はあまりに大きく、浪は高低をうねって起伏している。もしも筏がそこに流れだしたのであるならこれは永久に見いだすことは出来ぬかも知れない。
「無い」
「無い――見えない」
岸辺づたいに彼らはひきかえした。また作事場の前に彼らは集まるのであった。
「樹はいくらでもあるにしても」と阿賀妻はしずかに云うのだ、「大野どのや大沼どのに申しわけなし、かの人だちの努力は水泡に帰した」
朝の太陽が野のうえにのぼって行くところであった。澄むことのないイシカリ川の水面は、この時思いきったけばけばしい金色にかがやいていた。この河岸の作事場から、丁度見おろすような位置に、川が最後の大きな迂回をつくって湖面のようにひろがった。水は一ぱいにみなぎって、朝の大きな太陽を漫々と溶した。
「手をついて謝罪せずばなりますまい――それでは」