후리가나로 읽는 일본 고전
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いしかりがわ
石狩川
本庄 陸男
本庄 陸男의 石狩川(いしかりがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 253,535자 · 506화면
自分を措いて誰があれこれの世話をするのだろう。そうも思った。
しかし、それをみんな連れて行くことは出来ない。
邦夷と彼の従僕。阿賀妻。そして、護衛の意味も持って大沼、中島の両士。――これは主君の指名であった。すると、灼けるような各人の希望は、ただれるように苦しく、ぐッと呑みこまれる。彼らは自分の気持を待つ身に宿命づける。一日も早く、一人でも多く連れて帰って来てくれと、蒼ざめて――しかし、凛として挨拶をした。そのあいだ、残る面々は、自身に申し出て可能なだけの開伐をしておこうとも約束するのであった。
ナラの樹のかたい葉が土地の低みに吹き溜って、ざくりと踏み入ると、千万本の針のような霜柱が草鞋の先に蹴あげられた。ぞろぞろと蹤いて来た女や子供たちも、そうですかとは引き取ることが出来ないのだ。殿様が旅に出られることは後に残されるものにとって甚だ心許ない思いであった。むしろ、海も山も、ついぞ見知らぬところであったにしろ、殿様をいただいて共に旅することが、その方がずッと心強いことであった。そうだ、この気持が、先年は、彼らをして蝦夷地に来る勇気をふるい起した。そうすると、それではあの時郷里に遺ったものが、今の彼らがこのように別れがたく思う寂しさに包まれたのであろう。