후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
いしかりがわ
石狩川
本庄 陸男
本庄 陸男의 石狩川(いしかりがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 253,535자 · 506화면
「どうなさった?」
彼はちらりとふり向いただけであった。近づいて行く玉目三郎に、彼はあちら向きのまま太い声で云った。
「門出の血祭りと思いまして、な」
貫き徹った先程の銃声が、山や木に当って遠ざかっていた。あちらこちらにゆるい反響が伝っていた。
大野順平の視線の先では一頭の鹿が斃れたところであった。
「やはり、なるほど、あれは鹿の路でござったよ」
彼はそう呟いた。昨夜見かけた踏分け路らしいものにこだわっていたのだ。自分を納得させた深い声で云った。
「やはりおぬしに行って貰わにゃなるまい」
玉目三郎は素直にうなずいていた。川に沿って急ぐならば、中一日をおいて再び引きかえして来れようという計算も胸に収めていた。本流では、あるいは手近かなところに土人の漁場を見出だすことが出来るかも知れない。イシカリの河畔に点在するという鮭場所の話は彼も聞いていた。どこでもよろしい、早ければ早いほどよろしい――と、そういう阿賀妻の心も判っていた。買入れに必要な準備の金も渡され、すでに彼のふところに納められていた。
二人は、爪先あがりになった草やぶを、樹々の間を縫って歩いて行った。