후리가나로 읽는 일본 고전
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いしかりがわ
石狩川
本庄 陸男
本庄 陸男의 石狩川(いしかりがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 253,535자 · 506화면
と阿賀妻が云った、「先の便に托しまして、こちらの大体の予定だけは知らせてやりましたが」
「そうか、それはよかった、首を長うして待っておるに相違ない」
――その一団とこれとを合せて、それだけを基礎にして、邦夷らの新たな生涯がはじまろうとしている。
「われらの行きつくトウベツの地と申すのは――」と邦夷は語りだした。
どこか遠方を見ているような例の眼を船の小窓に置いて、彼はその地の空と樹と草との清新さを描きだすのであった。その一つ一つ――どれもこれも、未だこの世に、人間のあることをさえ知らなかった。そういう汚れない処女地に、彼らの手がはじめて触れるのである。自然の土は、彼らの思いのままになるか、または逆らうか、それは手をつけてみなければ判らない。ただこれだけは云えるのだ、――誰に妨げられることもなく彼らは、彼らの意のままに、すべての膂力と意力を傾けてたたかうことが出来る、征服するか、それともこちらが斃れるか、ぎりぎりで挑むことが出来るであろう。そこまで徹するのが、これが、さむらいの本望であった。
ふいにま上で蒸笛が鳴り渡った。話はとぎれた。いよいよ出帆であった。