일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いしかりがわ

石狩川

本庄 陸男

本庄 陸男의 石狩川(いしかりがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 253,535자 · 506화면

아오조라 문고

遂に蹴やぶってとび込んだ。所持のマッチを擦って見た。その光りにぱッと照しだされた家の中には家財道具が散乱しているのである。彼らは遽かに姿をかくしたにちがいない。――あきらかに本船を意識して遁れた、とそう思われた。港の家々はも抜けの殻であった。

乗客は浜にあがって一所にかたまっていた。

暗がりのなかに黙々としていた。生えたように身じろぎもしなかった。足もとに波が砕けていた。じゃぶんと崩れ、冷たい風を吹きつけた。そうして、とにかく、会計方士官たちの戻るのを待っている。一刻二刻の遅い早いはどうでもよい気持になっている。天に任せた自分らの運命をぼんやり考えている。

予定が狂いすぎる。思わぬ障害が起り過ぎる。――阿賀妻は海に向いてくンと洟汁をかんだ。――だが、これも、移住を思いたった日からのさまざまな齟齬のうちの一つかも知れない。

本船の灯が暗い海に映っていた。そこだけひどく賑やかそうに見えた。

女どもは、溢れ出ようとする愚痴を、切なく抑えて胸が一ぱいになっていた。子供らは荷物の間に挾まって干菓子などを噛んでいた。

ながい時間を、家中のものはお互いの身体を寄せあって立っていた。