일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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びしょうじょいちばんのり

美少女一番乗り

山本 周五郎

山本 周五郎의 美少女一番乗り(びしょうじょいちばんのり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 73,583자 · 149화면

아오조라 문고

――もしこのまま敵に捕えられでもしたら、彼は何も知らずに死んでしまうだろう、それは出来ない、生きているうちにひと眼でも、本当の父の顔を見せてやりたい、たった一言父子の名乗りをさせてやりたい。

不幸な子を思う親の愛情ほど切なものはない、与右衛門はすぐさま意を決すると、

「――孫兵衛!」

と家来の方へ振返って、「お城へ上がって申し上げい榊原与右衛門は始めて軍令を破り、只今西の木戸を討って出ますと!」

「は、畏まりました」

「それから源左衛門は陣馬へ行け。儂はこのまま金之助を追って出る。手勢をそろえて後から続くのだ、ぬかるな!」

そういって曳かせた馬に飛乗る。

「おむら軽はずみをせず待っておれよ」

言葉を残して一鞭、馬腹を蹴って、疾風のごとく西へ向かって駆り去った。

榊原の手勢五百余騎は、急報と共に敢然と立上がり、与右衛門の後を追って怒濤のごとく敵陣へ躍り入った。と、これとほとんど同時に、金之助の急報で徳川家康の軍勢が押出したので、敵はみるみるくずれたち、榊原の先手はついに家康の第一陣と出会ってしまった。

陣頭に馬を進めていた与右衛門は、旗印で早くも徳川勢と知ったので、ただ一騎鞭をあげてはせつける――折しも、徳川勢の中から、慶太郎の鎧を着けた金之助が、これも馬をあおって戦場を横切りつつ疾駆して来るのが見えた。