후리가나로 읽는 일본 고전
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びしょうじょいちばんのり
美少女一番乗り
山本 周五郎
山本 周五郎의 美少女一番乗り(びしょうじょいちばんのり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 73,583자 · 149화면
六
「――左内、そちゃ……うい奴じゃの」
そう言う景勝の眼から、はらはらと熱い涙が滾れた。
「稗食い虫という噂も聞いた。金貸商人という評判も聞いた。心の修業の足らぬ景勝は、それを聞いて実は不快に思っていたのだ。――左内、そちは自分の悪評で、天晴れ上杉家の面目を保ってくれたぞ」
「恐れ……恐れ入り奉る――」
景勝は両手で眼を押さえた、左内も泣いた。そして列座の人々も、みんな面をあげ得ず、しばらくのあいだあたりは、ひそかな嗚咽の音に満たされていた。
六
やがて景勝は涙を押拭い、
「これまで大抵な事に負けなかった余も、今度ばかりはまさに冑を脱いだ、忝ないぞ左内、――これだけあれば家中の困窮している者にも十分に分配が届くであろう」
「憚りながらその御配慮には及びませぬ」
「そうでない、諸士の中には困って甲冑も手放した者が多いと言うぞ」
「それらへは左内から応分の手当てをそれぞれ送ってござります。また軍兵に用うる槍鉄砲、物の具の類も、心掛けて買集めましたれば、この方の御心配ももはや――」
「どうして、どうしてそこまで?」
驚く景勝を見上げて、左内は微笑しながら言った。
「太閤殿下御他界以来、この日のある事は必至と存じ、武器物の具の類だけは十分に買集めておきました」