후리가나로 읽는 일본 고전
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おうがいのけんこうとし
耄碌寸前
森 於菟
森 於菟의 耄碌寸前(おうがいのけんこうとし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 43,925자 · 89화면
末弟潤三郎は昭和十九年四月六日六十六歳で終り病名は萎縮腎である。この二弟の間である妹喜美子は東大教授小金井良精博士に嫁して、長命の夫を見送った後、昭和三十一年一月二十六日八十六歳で終った。病は老人性肺炎である。上記のごとく鴎外の母系の尊属と同胞を見渡しただけでは、とくに体質頑健の人もないが病弱というべき者も見当らない。女性は慨して長命であり、男性は晩年に動脈硬化が著しく、ことに腎臓を侵して萎縮腎になりやすい。
父の体格は日本人として中肉中背、肥満したことはない。運動は職務上必要な乗馬以外には散歩のみで、若いころにも柔剣道弓術などに身を入れたことはおそらくないであろうし、もちろん近代スポーツには縁がない。暴飲暴食遊蕩などすることなく平素摂生につとめているが、強壮とかたくましいとかいう感じは見られず、私など子供のとき父に抱かれると、その肌は薄く滑かでしっとりとした暖か味を覚えた。肌の色も白く、日にやけやすくすぐ赤くなるがさめるのも早かった。若いころ軍帽に隠される額に一線を画して上は白く下は日やけしており、手くびもシャツにおおわれる所と手先との境が明らかだった。