후리가나로 읽는 일본 고전
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らんがくことはじめ
蘭学事始
菊池 寛
菊池 寛의 蘭学事始(らんがくことはじめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,575자 · 31화면
そうした一座は、おぼつかない内通辞を通じて、カピタンにいろいろな質問をした。それが、たいていはオランダの異風異俗についての、たわいもない愚問であることが多かった。カピタンの答によって、それが愚問であることがわかると、皆は腹を抱えて笑った。
また、ウェールグラス(晴雨計)や、テルモメートル(寒暖計)や、ドンドルグラス(震雷験器)などを見せられると、彼らは、子供が珍しい玩具にでも接したように欣んで騒いだ。
が、こんな時、一座を冷然と見下すように座っているのは良沢だった。彼は、みんなが発するような愚問は、決して発しなかった。彼は、初めから終りまで、冷笑とも微笑ともつかない薄笑いを唇の端に浮べながら黙ってきいていた。
一座が、たわいもなく笑っても、彼のしっかりと閉された口は、容易にほころびなかった。
が、ある問題で、一座が問い疲れて、自然に静かになった頃に、良沢はきまって一つ二つ問いただした。一座の者には、その質問の意味がわからないことさえ多かった。が、カピタンが通辞からその質問を受け取ると、彼はいつもおどろいたように目を瞠りながら、急に真面目な態度になって、長々と答えるのが常だった。