후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(六)結納の行方(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 142,597자 · 289화면
「ウーム」
一ぺんに目を廻した様子。
「あッ、手前は何だ」
櫓を押していた方の男が起ち直りました。
「静かにしろ」
飛付いた平次。
「あッ、た、大変ッ」
なにぶん狭い舟の中、口を封じる隙もなく、親船へ援けを求められます。
「親分、打とうか、縛ろうか、それとも水へ投り込もうか」
ガラッ八は漸く葛籠をハネ開けて、曲者の後ろからむずと組付きます。
騒ぎは一瞬でおわりました。
二人の曲者を縛って、一応八丁堀へ引返し、改めて笹野新三郎が出役、十数艘の小舟で怪しの船を囲み、命がけの働きで、乗組の船頭八人を生捕ったのは、もう真夜中過ぎ。鉄砲を撃たれて、だいぶん怪我人も拵えましたが、ともかく、大成功で御船手屋敷まで引いて来たのは暁方近くでした。
調べてみると、これが、今(昭和十年当時)の南支那、台湾から日本の沿海を荒らし廻った、抜け荷(密輸入)扱いの一味で、和蘭人や葡萄牙人から、雑貨薬種を仕入れては日本へ持帰り、それを金に代えるかたわら、船着き場で少年少女を誘拐し、それを支那から、南洋へ連れて行っては、良い値で売り飛ばしていたのです。
内地で人身売買をしないために、容易に露顕しなかったのですが、抜け荷と関係があると睨んだ、平次の慧眼に見破られ、とうとう一味十人悉く生捕られ、すぐさま手配をされて、大坂、長崎に居る仲間まで一掃され