후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(六)結納の行方(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 142,597자 · 289화면
二
二人は無駄を言いながら、朝の街を飛ぶように、両国橋を渡って、地獄極楽の見世物の前に立った時は、もう気の早い客が、五六人寄せかけておりました。
「いらっしゃい、御当所名題の地獄極楽活人形、作人の儀は、江戸の名人雲龍斎又六、――八熱八寒地獄、十六別所、小地獄、併せて百三十六地獄から、西方極楽浄土まで一と目に拝まれる、一流活人形はこちらでござい」
木戸番はお倉という新造、塩辛声の大年増と違って、こいつは水の滴るような美しさを発散しながら、素晴らしい桃色の次高音でお客を呼ぶのでした。
襟の掛った少し地味な銘仙、繻子の帯、三十近い身柄ですが、美しさや声の韻から言うと、せいぜい十九か二十歳でしょう。白粉っ気なしの疣尻巻、投げやりな様子も、一種の魅力で、両国中の客をここへ吸い寄せたのは、何としても普賢菩薩のせいばかりではないようです。
「八、大層な木戸番だな」
と銭形の平次も少し感に堪えます。
「ね、親分」
八五郎のガラッ八は、呑込み顔に顎をしゃくると、平次の後から狭い木戸を通りました。
二
「なるほど、これは凡作だ」
平次も驚きました。地獄極楽の活人形は話に聞いた通りの凡作で、凄味も有難味もありません。