후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(六)結納の行方(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 142,597자 · 289화면
銭形平次捕物控
一
一
「親分、あれを聞きなすったかい」
「あれ? 上野の時の鐘なら毎日聞いているが――」
銭形平次は指を折りました。ちょうど辰刻(八時)を打ったばかり、――お早うとも言わず飛込んだ、子分のガラッ八の顔は、それにしては少しあわてております。
「そんなものじゃねえ、両国の小屋――近頃評判の地獄極楽の活人形の看板になっている普賢菩薩様が、時々泣いているって話じゃありませんか」
一流の早耳、八五郎はまた何か面白そうな話を聞込んで来た様子です。
「地獄極楽の人形は凡作だが、招きの普賢菩薩が大した名作だってね」
「作人は本所緑町の仏師又六、大した腕のある男じゃねえが、あの普賢菩薩だけは、後光が射すような出来だ。そのうえ木戸番のお倉てえのが滅法いい女で、小屋は割れっ返るような入ですぜ」
「お倉と普賢菩薩を拝んで、極楽も地獄も素通りだろう。そんな野郎は浮ばれねえとよ」
「全くその通りさ、親分、――その普賢菩薩が、時々涙を流しているから不思議じゃありませんか、岡っ引冥利、一度は見ておかなくちゃ――」
「手前はもう五六遍見ているんだろう。懐の十手なんかを突っ張らかして、ロハで小屋を荒らして歩いちゃ風が悪いよ」