후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(六)結納の行方(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 142,597자 · 289화면
八
「えッ」
「お前さんに出て貰いたいばかりに、あっしはいろいろ無理な細工をしましたよ」
驚き呆れる初代勘兵衛の前へ、平次は膝を乗り出しました。
八
初代勘兵衛の話は、平次には耳新しいことばかりでした。
「私はお上の目を忍んで、三年前からこっそり江戸へ潜り込み、蔭ながら倅二代目勘兵衛の仕事を助けてやりました。私はもう表向きは遠島になった蔭の人間で、どんな良い物を彫ったところで、世間様へ名乗ってお目にかけることもならず、幸い倅が二代目一刀斎を名乗って、拙い物を彫っておりましたので、倅の銘で私の作を、三年越し世間に出したのでございます。一つは彫物職人気質とでも申しましょうか、私は何にも彫らずにはいられなかったのでございます」
「…………」
多少予期した筋ですが、平次は神妙にうなずきながら、次を促しました。
「倅は彫物下手でございましたが、私の彫った物に銘だけを入れて、――二代目は初代に優る名人だ――と世間様から申されました。どうせ世に捨てられた日蔭者の私の腕が役に立って、倅の名前が世間に出るのですから、私はこんなに嬉しいことはございません。この三年というもの私は本当に生き甲斐のある仕事を致しました」