후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(六)結納の行方(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 142,597자 · 289화면
「長谷倉様には、御心配して頂いて、ツイ愚痴を申しました」
「有難う、それくらいでよかろう」
平次はお関に別れて外へ出ると、そっと店の小僧を物蔭に呼出しました。
「小僧さん、昨夜お隣の御浪人のところに素読の稽古があったかい」
「夜は休んだようですよ、頭痛がするとか言って」
「そうだろう、頭痛のするような晩だったよ」
平次はガラッ八を眼でさし招くと、
「八、いいか、今度は命がけだよ」
そっと囁きます。
「何をやらかすんで」
「俺と一緒に来るがいい」
真っ直ぐに入ったのは、いうまでもなくお隣の浪人者、長谷倉甚六郎の門口です。
「御免」
「ドーレ」
破れた障子を開けて、狭い土間へ顔を出したのは、主人長谷倉甚六郎自身でした。もっとも天にも地にもたった一人暮し、取次も、主人も兼帯の貧乏浪人でもあったのです。
「長谷倉さん、少し殺生が過ぎましたネ」
平次はズバリと言って退けました。
「な、何を申す」
「三千両はお関さんが可哀想だから隠したのでしょう。それは解りますよ。江島屋の馬鹿息子へ、あの娘をやるくらいなら、あっしだって馬子を脅かして、同じ鹿毛馬を仕立てさせ砂利を詰めた千両箱を背負わせて、天神下の角でアッという間に入れ替えるぐらいの芸当はやりますよ」